「整理する」という行為は本来とてつもなく大変なことで、これを毎日起こる様々な事象に対して行っていくだけで1日が、ひいては人生が終わるほどの超ヘビーなタスクだと思う。
実は、これができている人間はほとんどいないのでは、と思い至る。「いや、そんな簡単なことができないはずがない。現に自分はできている」と思っている人は、よっぽど常人離れした処理能力を持つ人か、処理する事象の少ない退屈な人間のどちらかだろう。

内田樹氏は、『「お掃除をする人」はその非冒険的な相貌とはうらはらに、人類に課せられた「局地的に秩序を生成するためのエンドレスの努力」というシシフォス的劫罰の重要性を理解している人。なのである。』と言う。

賽の河原のように延々と、粛々と、その作業を続けること。それ自体が、「生活」という避けられない輪廻の象徴であり、肉体的にも精神的にも最重要の項目であるという様に思えてならない。